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『青木琴美先生』 その1

女の子なら誰もが憧れる、生涯でたったひとつの本当の恋。一生懸命に互いを想い、だからこそ時には傷つけ合ってしまう......青木琴美先生の胸を焦がすような真摯な世界に魅せられた読者が年齢、男女の枠を越えて急増中です。インタビュー第1回では、2009年秋、全国東宝系にてロードショーが決定した映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』についてのお話を伺いました。

『青木琴美先生』 その2>>

青木先生も期待大! 『僕キミ』映画化決定!!

――『僕の初恋をキミに捧ぐ』の映画化決定、おめでとうございます。前作『僕は妹に恋をする』に続き、連続で先生の作品が映画化されることになりますが、いかがですか?

僕の初恋をキミに捧ぐ

青木:先日、脚本が届いて読ませていただきましたが、主人公の垣野内逞がかっこいいんですよ(笑)! もしかすると、まんがよりも......(苦笑)。原作の逞は、繭のそばにいることで自分が繭を傷つけてしまっている、でもそばにいたい、という葛藤を始終繰り返すんですけど、映画では男の子として繭を守りたい、自分のものにしたいという気持ちがもっと前面に押し出されていて、すごくかっこいいんです。『僕は妹に恋をする』では、安藤尋監督によるポエティックなつくりが印象的でしたが、今回はドラマティックな作品になるんじゃないかなと思います。

――逞を演じるのは、岡田将生さんですね。

青木:最初に岡田さんを拝見したのは、映画『天然コケコッコー』で、最近はCMなどにも登場されていますよね。かっこいい人だなぁ、と以前から注目していた方なので、岡田さんが逞役と聞いて嬉しかったです。

――ヒロインの繭は、脚本ではどんな描き方をされていますか? 井上真央さんが演じられるそうですが、元気な女の子像がぴったりだと思うのですが。

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青木:繭は比較的、原作に忠実なキャラクター描写がされてます。言いたいことを言い、やりたいことをやって、元気で、逞のことにすごく必至になっている、という女の子です。一歩間違うと、わがままな子に映ってしまうキャラだと思うんですが、井上さんが演じて下さると聞いて、すごく安心というか...とても嬉しかったです。

――脚本は、映画『タイヨウのうた』の脚本を担当された坂東賢治さんですね。先生は脚本を読んで、泣いてしまったそうですね?

青木:そうなんですよ。セリフに関しては、原作通りというわけではないのですが、何しろキャラクターにブレがないので、何を言っても違和感がないんですね。それに会話がまんが以上にリアルなんです。なんか躍動感があるというか、「すっごい可愛いな、このセリフ」って思ったりして。「負けた」って(笑)......ちょっと悔しかったですね。脚本家の方のセンスがとてもいいんだな、と思います。私は映画『タイヨウのうた』も大好きですから。

私もまんがを作るときは、絵的な展開を意識して描きますが、映像になると色が付いてたり、監督が撮りたい絵の構図、ビジュアルの要素が強いんだろうなぁ、と思います。そこから脚本、会話などが作られていく。けっこう悔しかったんですよね(笑)。

――原作者としても、仕上がりが楽しみな映画ですね。

青木:脚本はほとんど仕上がっていて、撮影は来年春からだそうです。今のところ、私としては全然問題がないので、ただ楽しみですね。けっこういけるんじゃないか、と思ってます(笑)。

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――青木先生の原作ファンにとっての見所について教えてください。

青木:原作が好きでいてくれるファンの中には、原作のキャラクターを壊してほしくないという人が多いと思いますが、キャラクターのブレもまったくないですし、心配せずに楽しんでいただける映画になると思います。むしろ逞は、原作よりかっこいいですから(笑)。

青木琴美プロフィール

青木琴美(あおきことみ) 1980年、愛媛県生まれ

1998年『99のナ・ミ・ダ』(少女コミック(現:Sho-Comi)11月号増刊)でデビュー。嵐・松本潤主演、ヒロイン・榮倉奈々で映画化された『僕は妹に恋をする』などヒット作は多数、著作発行累計は、1500万部を超える。『僕の初恋をキミに捧ぐ』で、第53回小学館漫画賞受賞。同作は、2009年井上真央主演で、映画化が控えている。現在、新連載『カノジョは嘘を愛しすぎてる』を準備中。


「まんがのチカラ」次回予告
今回は『僕の初恋をキミに捧ぐ』の映画についてお話を伺いましたが、ファンとしては新作も気になるところ。着々と準備を進めていらっしゃるという新作の舞台はなんと芸能界! 果たして、どんなお話になるのでしょうか?次回は2009年1月13日(火)公開予定。お見逃し無く!

2009年01月06日