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『庄司陽子先生』 その2

BE・LOVEにて好評連載中の『生徒諸君! 教師編』がテレビドラマ化されるなど、 デビュー40周年を迎え、ますます冴えわたる庄司陽子先生の筆致! 今回は、そんな先生のプライベート&ワークスタイルを直撃取材。 現在構想中という次回作についても"ちょっとだけ"教えていただきました!

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次回作はSFファンタジー? 掲載誌募集中!!

---- お仕事はどんな感じで進めているんですか?

庄司:原稿描くのは速いと思いますよ。特にネームは早いですね。だいたい30ページで2時間から3時間くらいかな。

---- それは速いですね! まんが界でも最速の部類に入るのでは?

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庄司:でも実際にネームを描き始めるまで、ずっと考えているんですよ。散歩してる時とか、テレビ観てる時とか、ずっと考えてます。今の原稿を描きながら次のネームを考えたりとかね。

最初と最後がきちんと決まって、ちゃんと途中経過が埋まって、それでやっと鉛筆を持つんです。描きながら考えるってことは一切ないですね。担当の方と打ち合わせもしてますし。

---- 実際に原稿を描くスピードも速いんですか?

庄司:そうですね。下書きだと一晩に60枚くらいは描けちゃうんじゃないですかね。それやっちゃうと、アシスタントが誰も追いつけないんでやりませんけど(笑)。

ちなみに作業は、人物を私、背景と仕上げを3人のアシスタントという形で分業しているんですが、彼女達が背景にすごく凝るんですよ。そうするとこっちも負けられないじゃないですか? 仕上げにも丸一日くらいの時間がかかるので、『生徒諸君! 教師編』1回分を完成させるのには1週間から10日くらいかかってます。もう少し短縮できれば良いんですけど......。

---- それでもかなり速いと思いますよ。

庄司:いや、遅いですよ。私がデビューしたてのころは、アシスタントなしで月に100ページ以上描いてましたから。だから、今はもっともっと描きたい。お仕事募集中です(笑)。

---- 当然、描いてみたいテーマも、たくさんあるわけですよね。

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庄司:いっぱい没(不採用)にされちゃってるんですけど、SFファンタジーを描いてみたいんですよ。ちょっと宗教的な要素もある深い話を描きたい。それもできれば月刊男性誌で。具体的には月刊アフタヌーン又はビッグコミックで描きたいんですが、ツテが無くて困ってます。だれか紹介してくれないかな(笑)。

 

---- 月刊アフタヌーン編集部の皆さん、ビッグコミック編集部の皆さん、ここをご覧になっていらっしゃいましたら、ぜひとも先生までご一報ください!

庄司陽子先生編

「庄司先生のことをもっと知りたい!」と思ったまんてんから、さらりと、でもかなり突っ込んだ質問を投げかけてみました。先生、よろしくお願いします!

無人島に1冊だけまんがを持っていくとしたら?

風を見る人

自分の作品でいいなら『風を見る人』ですね。自分の作品の中で一番気に入っています。 人間が描けた作品だと思っています。

好きな映画は?

『アラビアのロレンス』(デヴィッド・リーン監督)ですね。 もう、何回見たのか分からないくらい好きです。全編通してお気に入りで、音楽聴いただけでどのシーンか言えますよ。

好きな食べ物、嫌いな食べ物は?

甘いイチゴとか、甘いミカンとか、甘い果物が好きですね。 酸っぱいミカンはダメ。グレープフルーツも嫌い。

あと、アボカドとセロリもダメですね。アボカドは石けんみたいだし、セロリは原始人みたいっていうか、味なんかどうでもいいのか、って。

仕事中のBGMは?

テレビを付けっぱなしにしてますね。みんなでテレビ見ながら仕事してます。 クイズ番組が好きなんですけど、答えが外れると悔しくてね。負けず嫌いなんですよ(笑)。

仕事中の気分転換は?

パチンコです。 以前、パチプロになろうって思ったこともあるくらい稼いだことがあって、編集者に「私、パチプロになる。まんが家やめる」って言ったら「仕事した方が金になるから、原稿描いてくれ」って言われました(笑)。

学生時代の得意な教科は?

そりゃあ美術ですね。 短大は美術系の学校だったんですが、他の人が1週間くらいかかる作業を、1晩か2晩で終わらせて、その上で賞をもらったりしていました。当時から「最小の手間で最大の効果」ってのが座右の銘だったんですよ。

だから、油絵みたいにどうやっても時間がかかるのは苦手ですね。集中力が持たない。それで、卒業制作のB全2枚のポスターは母に描いてもらったんですよ。作業の指示だけして、私はテレビ観てました(笑)。

今、手塚治虫先生にあったらどうしますか?

『きりひと賛歌』が大好きだったので、ああいう深い作品をもっと描いてくださいってお願いしたいですね。もはやかなわぬ願いですが......。

今、会いたい著名人は?

ビル・ゲイツさん(マイクロソフト創業者)に会って、お小遣いをもらいたい! ......でも、こういうこと言うと「恥ずかしいこと言わないで!」って怒られるんですよね(笑)。

好きな街は?

萩とか倉敷とかすてきですよね。街の中に水が流れている風景がすごく良いです。憧れますね。行った事ないんで、イメージですけど。

まんが家以外の仕事で、自分に向いていそうなものは?

何にでもなれると思いますね。

まんが家になるために打ち込んだ、当時の熱意があれば、何だってできるはず。弁護士とか、ハードルが高いと言われる仕事でも関係ない。信念と情熱さえあれば絶対に何とかなるんですよ。どんな苦労があっても、本気でそれをやりたいと思っていれば耐えられる。

それは、私の作品共通のテーマでもあります。

庄司陽子プロフィール

庄司陽子(しょうじようこ) 1950年、千葉県生まれ。

1968年デビュー。講談社、週刊少女フレンドを中心に多数の作品を執筆し、デビュー10年目となる1977年に『生徒諸君!』を連載開始。第2回講談社漫画賞少女部門を受賞したほか、2度のテレビドラマ化や映画化、アニメ化など、絶大な支持を集めた。近年はレディース誌に活動の場を移し、2003年から『生徒諸君!』の続編となる『生徒諸君! 教師編』を連載開始(現在も連載中)。2006年には、性同一性障害を扱った『G.I.D』で青年誌進出も果たしている。今年でデビュー40周年。そのほかの代表作に『セイントアダムス』『Let's 豪徳寺』『サンクチュアリ』『I′S』『ルシフェル』などがある。


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2007年05月11日