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第25回 国仲涼子『大切な人を思う気持ち』

国仲涼子
国仲涼子(女優)
1979年、沖縄県生まれ。オフィシャルサイトのURLはhttp://www.visionfactory.jp/artist/kuninaka。三田多佳子を演じる映画『感染列島』は2009年1月17日から全国東宝系で公開。

 小学生の頃は『あさりちゃん』が大好きだったんですよ。友達に薦められて読み始めたら、あの姉妹のキャラクターがすっごく面白くて! お小遣いを貯めて、コミックスも買いに行きました。今でも連載が続いていると聞いたので、久しぶりにまた読んでみたいですね。
 中学では紡木たくさんといくえみ綾さんが大ブームで、もちろん私も読んでいました。特に印象に残っているのは紡木さんの『ホットロード』。自分たちと違う世界に住んで、自分たちにできないことをやる。そんなグレた先輩にあこがれる主人公の女の子に共感しましたね。
 マンガ化もされていて、来月公開される映画『感染列島』では、看護師の三田多佳子の役をやらせていただいたんです。謎のウイルスで日本がパニックになるというすごく怖い物語ですけど、そんな極限状況の中でも、大切な人を思う気持ちがしっかり描かれた作品だと思います。看護師役は今までに何回もやっているんですけど、今回は専門用語も多いし、撮影前に本物の看護師さんから講習まで受けたくらいで、すごくリアルな演技が要求されて大変でした。舞台になった病院も旧・新潟市民病院といって、2〜3年前まで実際に使われていた本物の病院なんです。春に2週間くらい泊まり込みで撮影したんですけど、新潟は初めてだったので楽しかったですよ。ソースかつ丼、新潟ラーメン、日本海の魚を使ったお寿司、へぎそばなど、撮影の合間に名物料理もたくさん食べました(笑い)。
 多佳子には夫と幼い娘がいるんです。直接顔を合わせる場面がほとんどないので、娘とメールのやりとりをする場面では、娘を愛する気持ちが観ている人にも伝わるように、仕事中とは違う表情を心がけました。最初は家族よりも仕事を選ぶ彼女の気持ちがよくわからなかったんです。私だったら絶対に家族!迷わず、家に帰りますよ(笑い)。でも、もちろん彼女だって、家族を大事に思っているんですよね。それでも仕事を選んだのは仕事に対する責任感なんでしょうけど、もしかするとウイルスに立ち向かうことが、家族を救うことにつながるという気持ちもあったのかなって思うんです。 (談)

(2008年12月26日(金) 朝日新聞 東京夕刊 「コミックブレークより転載」)

感染列島

『感染列島』
柿崎正澄
原作/映画『感染列島』製作委員会
小学館 全1巻
定価600円(税込み)


感染列島 パンデミック・イブ アナザーストーリー単行本
『感染列島 パンデミック・イブ』、
小学館文庫
『感染列島 映画ノベライズ版』

2009年01月16日