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第5回 小林涼子『杏ちゃんは"全力少女"』

小林涼子(女優)
1989年、東京都生まれ。映画『HINOKIO』『子ぎつねヘレン』などに出演。現在放映中のテレビドラマ『砂時計』(TBS系月〜金・13時〜)でヒロイン水瀬杏の中学・高校時代を演じる。

 マンガは昔から大好き! 一時期は一日一冊ずつ読んでいたこともありました。どんどん増えていくので、ときどき整理しますけど、それでも300冊は持っていますよ。父方の叔母が第1回のコミケに参加したそうで、その話を聞いたときは「血筋だ」と思いましたね(笑い)。 小学生のころはずっとバレエをやっていたので、『トウ・シューズ』『アラベスク』『Swan--白鳥』『昴』『舞姫(テレプシコーラ)』と、バレエマンガは手当たり次第に読みました。少年マンガでは『犬夜叉』が大好きで、第1巻が発売されたときからリアルタイムで全巻そろえています。他にはアイドルの女の子が主人公の「こどちゃ」(こどものおもちゃ)も面白かったし、ハンカチ王子のファンなので野球マンガの『おおきく振りかぶって』も読んでいますよ。
 今ドラマをやらせていただいている『砂時計』も、オーディションを受ける前から読んでいた大好きな作品でした。小学生のころの「気になる」という感情から始まって、大人になっていく中での恋愛の過程がとてもていねいに描かれているでしょう。自分が小学生や中学生だったときのことを思い出して、キュンとしちゃいます。ヒロインの杏(あん)ちゃんって"全力少女"じゃないですか。いろいろな傷を抱えながらいつも前向きだし、絶対に妥協しない。素直に応援したくなるし、泣き虫なところや心配性なところが自分と似ていて、読み始めるとたちまち感情移入できるんです。だからオーディションに合格して、自分が杏ちゃんを演じることが決まったときは、うれしいのを通り越してなんだか不思議な気持ちでした。
 わたしが演じる杏ちゃんは中学2年生から高校3年生までなんです。中学生と高校生って、かなり隔たりがありますよね。同じ「ただいま」や「ありがとう」という台詞も、年齢によっていい方を変えなければいけなくて、演技にはずいぶん苦労しました。でも、おかげですごくいい勉強になったと思います。原作のイメージを裏切らないように精いっぱいやったので、杏ちゃんのドキドキや不安を一緒に感じながらドラマを観てもらえたらうれしいです!

(2007年03月30日(金) 朝日新聞 東京夕刊 「コミックブレーク」より転載)

『砂時計』
芦原妃名子
小学館 全10巻
定価・各410円(税込み)

2007年04月02日